自分の人生がある場所へ

時間に追われたくない。
人の目を気にしたくない。
地位や名声にもこだわらない。
リチャード・ボートというフリーライターの本。
ニューヨークの広告代理店に勤めていたが、
仕事に充実感はなく、会社を辞め、
フリーランスの物書きとなり、
やがて妻とも離婚。
ひとりミラマーの浜辺に移り住み暮らしはじめた男の、
人生観が綴られている。
「いまのわたしには、迷いこそが自分の強さだとさえ思える。
迷っていればいやでも、
みずからのおかれた境遇を見きわめ、
慎重に動き、
自分の足どりをたしかめて針路を正しながら進んでいかねばならない。
わたしにはよって立つべき教条もイデオロギーも、絶対的真実もない。
そういう状態と折り合いをつけるまでに、わたしの人生の大半が費やされた。
けれどもいったんそれを受け入れてからは、自由に世界を探検し、
みずから信じるものを自分自身で見つけだせるようになった。」
何となく手に取った本でしたが、面白かったです。
個人的には、「風任せの船乗り」の項が印象に残ったかな。
あとは、ゴーギャンについての話が良く出てきたので、
読み終わった後、ゴーギャンについて、彼の作品について、
少し調べました。
触れる機会を与えてくれたこの本に感謝です。
投資家の井上でした。

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