要は、最初に無料でよりよいサービスを提供し、来店したお客さんにより単価の高い商品に興味を持ってもらう、買ってもらうようなビジネスモデル。これがリアルにおけるフリー戦略です。
リアルフリー
最近、色々話題の脱毛サロン、「ミュゼプラチナム」。
ミュゼを展開する著者が、ベストセラーになった『フリー』の内容になぞらえて、ネットビジネスだけではなく、リアルの世界でもフリー戦略は通用すると説いた2012年の本があります。
その名も「リアルフリーのビジネス戦略 」。
リアルフリーのビジネス戦略での成功の要素
■市場を見極める
条件1 人間の本能に訴えるビジネス
条件2 古いしきたりが幅をきかせている時代遅れの業界
条件3 顧客と直接接点を持てる業界
■約10年間で完成させる
ステージ1 草創期
ステージ2 成長期
ステージ3 安定期
ステージ4 再変革期
また、押し売りをしないなどでファンを増やすことにより、広告宣伝費をかけなくても良さが伝播されるということです。
『現在では、東京近郊にも多数の店舗を開設しているが、最初から東京に出店していたら、現在の成功はなかった。爆発的なクチコミ効果を得るまで時間がかかりすぎ、十分にビジネスが拡大しないまま、挫折していた危険性が大きかったはずだ。
「手頃な規模の地方都市を制覇→隣接市・県に進出して、さらに広い範囲でのドミナント戦略を実施」という流れが、出店戦略の基本だ。東京圏などの大きな市場に打って出るのは、少なくともステージ3(安定期)以降だと想定しておこう。』
他にも、こんなことが書かれています。
・「スーパースター店舗」はいらない。複数の店舗を展開するときは、それぞれの存在が均等になるように心がけよ。
・戦略的値下げと価格競争は、似て非なるもの。未来への青写真をきちんと描き、他者に先駆けて値下げすることが大事。
固定費の少ない脱毛サロンだからこそですが、この発想は応用可能かもしれませんね。
何かの参考になれば。
投資家の井上でした。
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